『肩こり』。
実は「たかが肩こり、されど肩こり」というものなのです。
大人になれば、殆どの皆さんは、一度は「肩こり」を感じたことがあるでしょう。
同じ姿勢でのデスクワーク、ずっと腕を使った運動をしてないという運動不足、精神的緊張が続いた後の体のこわばり。
今、世の中はもはや「肩こり社会」といっても言い過ぎではないと思います。
しかし、中には 「俺、肩こりというものが分からないんだよな~…」 という方もたまにおられます。
では、「肩こり」はなぜ起こるのでしょうか!?
どうして、慢性的に肩こりに悩まされる人がいる一方で、肩こりを感じたことが無いという方も存在するのでしょう!?
この記事では以下の2点についてお伝えします。
- 肩こりの原因
- 原因別肩こりの解消方法
肩こりに悩む人はぜひ最後まで読んでみてください。
この記事の著者/大倉山均整院 院長 中村弘徳
当院にも「肩こり」を訴え来院される方がとても多いです。
「肩こり」といってもその原因は様々。
一番多いのは(姿勢/筋肉系)の肩こり。
姿勢が歪むことで肩回りの筋肉が緊張し、肩こりが起こります。
また、(精神系)としては、長時間体にストレスがかかると、それを防御しようとして体は緊張を起こします。
特に肩と首の筋肉は神経の興奮が伝わりやすく直ぐに硬化してしまいます。
更に(内臓系)の原因というものもあり、内臓の動きが悪くなると内臓が硬化して鈍くなったり、下垂したりします。
そうなると内臓の動きに肩回りの筋肉が引っ張られ肩こりになってしまうのです。
だから当院では、「肩こり」で来院されたら、まずは触診を通してその原因を調べます。
そして原因が分かれば、その「肩こり」を解消させる為の施術工程を決め、部分的でなく、『からだ全体』を調整していきます!
目次
原因別肩こり、あなたはどれが当てはまりますか?
あなたは「肩こり」 がどういう時に起こりますか?
原因別に肩こりを分けると、それぞれに適した解消方法が見えてきます。まずはあなたの肩こりの原因を調べてみましょう。
姿勢からくる肩こり
- 車の運転やパソコンなどずっと同じ姿勢で作業をしていると肩がこってくる
- PCやtv、ゲームや読書などを長い時間していると目が疲れて肩が張ってくる
- 重い荷物を持って運んだり、重いものをずっと持ち続けていると肩が張ってくる
- 殆ど体を動かすことをせず、運動不足から肩こりが起こる
こうした肩こりは、長時間同じ姿勢でいることが原因で発生します。
同じ筋肉を繰り返し使ったり筋肉に過度に緊張を強いることによって、身体に歪みを作ってしまい筋肉に疲労物質を蓄積させ「肩こり」に繋がっていってしまいます。
例えば、「首が前に出た猫背の場合」では、肩が上がってしまい、僧帽筋などの肩の筋肉も常に縮まってしまうのでそこに疲労物質が溜まいます。
さらに緊張が続いていると筋肉の中の血管も収縮し疲労物質も流れ出て行かれず、肩に腫れや痛みを感じさせるようになってしまうのです。
精神からくる肩こり
- 仕事上の緊張が長時間続く様なストレスを受けた時に肩がこる
このような肩こりは、ストレスが内蔵へ影響し起こります。
人の体は長時間「ストレス」を受け続けると、防御反応が働き、体を硬直させる作用が起こります。これも筋肉に過度な緊張を強いることとなり、結果として肩こりを引き起こす要因となります。
内臓からくる肩こり
内臓に疲れがたまったときも肩こりが起きます。
内臓は腹膜に包まれて横隔膜にぶら下がった状態です。
食べすぎたり、便秘になったりすると、横隔膜がその重さで下がって行きます。横隔膜は胸郭の底にあり、その胸郭を持ち上げているのが、肩や首の筋肉です。だから食べ過ぎや便秘などによって、肩や首の筋肉が引っ張られて緊張し、硬くなってしまうのです。
この他にも「四十・五十肩(肩関節周囲炎)」や「脛肩腕(ケイケンワン)障害」、「胸郭出口症候群」など病名のついているものから起こる「肩こり」 もあります。
思いもよらぬ様々なことが「肩こり」を発生させている要因となっていることがあるのです。
原因別肩こりの解決方法
姿勢が原因の肩こりを解決するには
やはり「正しい姿勢」をとることですね。
「正しい姿勢」というのがどういうものかと言うと、筋肉に” 継続した緊張を与えてない ”姿勢ということになります。
骨格が歪がむと筋肉は緊張します。それは重力に負けない姿勢を保とうとするからです。
体の中で頭というのは非常に重たいものになります。
その重たい頭を支えるとなると首の筋肉が緊張してしっかりと支えなければなりませんが、その首の筋肉の緊張がずっと続いているようだと、首の筋肉だけでは支えきれなくなり、その首の筋肉に繋がっている肩の筋肉を緊張させ補佐しなければならなくなります。
さらに頭を支える姿勢を維持できなくなってくると、ついには背中全体で支えなければならなくなり、上半身の背中全体が緊張して姿勢を維持しなければならなくなるのです。
だから筋肉を緊張させない為に、骨格の関節を柔らかくし、ゆとりのある状態にしなければなりません。
精神が原因の肩こりを解決するには
これはやはり、「ストレス」を溜めない様にすることですね。
精神的なストレスを受けると、体は色んなものを守るために防御の態勢になります。
それは抗ストレスホルモンを分泌させ、筋肉を硬くさせる作用を起こします。
そのホルモンがずっと分泌され続けていると、筋肉は柔らかさを失い、やがて質的に硬くなっていってしまいます。
そうなると筋肉の中にある血管が圧迫され血流が悪くなり、益々筋肉の硬化が進んでしまうのです。
これを解決するには、「ストレスを溜めないこと」ですが、人それぞれ「リラックス」出来るロケーションが違うので、一概に「これをした方が良い」とは言えませんが、体のこわばりを取ってあげるだけでも、精神的な変化に結びつきます。
内臓が原因の肩こりを解決するには
内臓は全部骨格・筋肉と繋がっています。
そして殆どの内臓器がからだの中でぶら下がっているのです。
下にさがっていると言うことは、当然、筋肉も引っ張られています。
特に肩の筋肉は水平に位置していて、横隔膜とも繋がりが強い為、内臓が下にさがると同時に影響を受け、筋緊張が起こります。
では、この肩こりを改善するにはどうすれば良いのでしょう?
まずは、内臓をスムーズに動ける状態にしておくことです。
どういうことかと言えば、内臓に必要以上に負担を掛けない様にするとことです。
要するに、「食べ過ぎない / 飲み過ぎない / 休ませる / 体を動かして内臓の血流をよくする」ということなのです。
そして、更に内臓をスムーズに動ける状態にするには、「体の歪み 」を取ってあげて、内臓に掛かる負担を取り除いてあげることなのです。
まとめ
肩に関わる色々な「疾病」がありますよね。それらもじつは「肩こり」と大いに関係があります。
肩こりを改善させてあげるだけで、その「疾病」が大いに改善したという事例もよく目にします。
だからこそ最初に述べた様に 「たかが肩こり、されど肩こり」 なのです!
横浜市港北区にある『大倉山均整院』では、そんな「肩こり」の症状、またはそれに関連する症状でお悩みの方に、症状や原因の説明、そして予防に関しての提言もさせて頂いております。
勿論、その症状に合わせた「施術」も致しております。
長年「肩こり」でお悩みの方、肩にまつわる疾病でお悩みの方は、是非一度、当院の施術を受けに来てみて下さい!
今までと違う感覚を味わえるかと思います。