鬱の原因は、” 筋肉の緊張 ”、” 頭蓋骨の歪み ”、” 背骨・骨盤の歪み ”と伝えましたが、これらによって「エネルギーの生産→循環→排出」が悪くなることで起こりますから、このプロセスの流れを” スムーズ ”にさせることが重要となります。
1. 悪い姿勢の改善
実は姿勢が悪くなると、頭と体の伝達が思う様に行かなくなり、脳からの指令も体の各部に届きにくくなり、体が思う様に動かなくなり、ひどく重く感じるようになってしまいます。また、悪い姿勢により体で感じ取った刺激が、ダイレクトに脳に伝わってしまい、脳に疲労感をもたらせてしまいます。
⑴ 感情の抑制による筋肉の緊張・・・体の重心が掛かった方の筋肉が緊張しやすいですが、感情を抑え込んでいると筋肉は緊張して拘縮をもたらし、重心もそちらの方へ寄ってしまいます。例えば、怒りや悲しみなどの感情を左肩の筋肉を緊張させて我慢していると、重心は自然に左へ寄って行きます(均整では、特に左側が交感神経の支配域といわれているので左側に緊張が出やすい)。
⑵ 一般的に良い姿勢と言われている「胸を張る」という姿だが、首が前に下がっていてやや後ろに重心が掛かっている場合、背中や腰の筋肉(背面)は過剰に緊張し、胸やお腹(前面)は緊張が足りないので、良い姿勢ではありません。
また、体の前面が引き上がって、一見良い姿勢と視られるものでも、膝がピンッと伸び切っている場合、重心が上に上がってしまい、エネルギーが下に流れにくくなります。下半身へのエネルギーが流れにくくなると、エネルギーが上半身で留まってしまう為、「上気」という現象となり、鬱になりやすい状態になります。
” 良い姿勢 ”というのは筋肉の緊張度が「左右・表裏・上下」で同じ状態であることをいいます。こうなることで全身の隅々にエネルギーが行き渡って循環するのです!