2017/09/04

カテゴリー: ブログ

先日、「椎間板ヘルニア」が原因の腰痛はわずか3%。残りの97%は「椎間板ヘルニア」が原因ではないという整形外科病院の院長さんの記事を読みました。
大倉山で開業して8年、私も腰痛で悩んでいるお客様の施術を通してその様な認識を持っていました。
まず「椎間板ヘルニア」というのはどういうものなのでしょう?
背骨と背骨の間は、クッションの働きをするゴム板のような椎間板という軟らかい組織が連なっています。その椎間板の中には髄核というゼリー状の粒の様なものがあります。そして椎間板やその中の髄核が外に飛び出し、神経を刺激し痛みを生じさせる状態を「椎間板ヘルニア」といいます。これが首に現れたら「頚椎ヘルニア」、胸背部に現れると「胸椎ヘルニア」、腰部に現れたら「腰椎ヘルニア」といいます。
そして「腰痛の原因が椎間板ヘルニア」と言われた人の97%の人が実は”椎間板ヘルニア”ではないということらしいです。更に大多数の人が”仙腸関節”の歪みが原因であると言っています。
さて、”仙腸関節”とはどこの部分を言うのでしょう?
人間は首から腰まで、普通は24個の背骨が縦に連なっています。背骨の一番下の、逆三角形のような形をした骨が仙骨です。立った姿勢では、仙骨は腸骨にしっかりと挟まれ、背骨の重さを支えています。この腸骨に挟まれて仙骨が接している部分を”仙腸関節”といいます。

それは股関節などの関節や、腰の部分を支えている背骨(腰椎)と連動して、前後左右に最大3mmほど動きます。ほんの前まで医学界では”仙腸関節は動かないもの”と言われてました。ですから、殆ど注目されていなかったのです。

仙腸関節の動きはMRIや解剖では分りません。しかし、仙腸関節の上に手を宛がうとその動きは感じ取れます。そして腰が痛くて、上体が曲がって腰が伸ばせない人の仙骨を触ってみると、大抵、左右または前後のバランスが悪くなっています。更にその仙腸関節を触れてみると、引っ掛かって詰まっていて弾力も感じられない状態になっています。要するに腸骨と一体と成ってしまった状態です。これでは腰を動かせませんね。

そこで腰を動かすには仙腸関節の引っ掛かりを取り除くのです。
しかし、仙腸関節はとてもデリケートで、本来それ程大きく動く関節ではないので、強い力をもってその引っ掛かりを取り除くことは出来ません。
静かにゆっくりと誘うような動きじゃないと言うことを聞いてくれません。
なかなか気難しい方なのです。^^

”仙腸関節を動かす”意識を持ったストレッチや運動はとても効果的です。
ゆっくりと深く効かす動作は仙腸関節に緩みをもたらします。
しかし、それでも腰痛が治まらず、病院へ行っても原因が判らず途方に暮れていた方がおりましたら、一度、当院の施術を試してみて下さい。きっと違うことに気づくでしょう!

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