2017/09/04

カテゴリー: ブログ

お久し振りです。
今年の夏はあまり夏らしくない陽気でしたが体調はどうでしたか?
来院したお客様の症状も例年と違い、夏バテから来る消化器の疲れを訴える方は少なかったようです。
しかし、先週から冷えや呼吸器に関係する症状の方が増えてきました。そう、もう暦の上では、とっくに秋なんですよね。。

今の季節は五臓で言うと”肺”と関係してきます。
肺は呼吸作用によって「天空の気」を吸入し、「天の気」を生成して全身に輸送します。この天の気の一部は飲食物の精気と合体して真気(または元気ともいう)となり、生命の維持作用を発揮します。要するに人体の血液循環を調整し、気血を調整して、五臓をよく協調させているのです。
「天空の気」を取り入れて肺に送っている器官としては、まずは”鼻”があります。”肺は鼻を開孔す”と言われ、肺に病変があると、その症状は鼻に現れ、鼻づまりや臭覚の異常を起こし、酷くなると咳や呼吸困難が起こるといわれています。そして肺に吸入された「天空の気(陽気)」は全身にめぐらされ、体全体を包み込むように分布し、保護します。ここで関係してくるのが”皮毛”です。「陽気」は外界の気温や体温の変化にしたがって調整作用を起こし、寒いときには肌(皮膚)を縮め緻密にさせ、発汗を停止させます。反対に暑いときには肌を伸張し弛緩させ、発汗を生じさせます。このバランスが崩れると肌は外邪に脆くなり風邪にかかるのです。
また、陽気は各臓腑の表面を保護します。したがって肺機能が低下すると陽気が不足し、臓腑もその抵抗力を失い病邪に侵されやすくなります。反対に肺機能を整えることで体に抵抗力をつけることが出来ます。

これから段々涼しくなり、益々体のコントロールが必要な季節となって行きます。皆さんも油断して風邪をひかないよう充分気をつけて下さい。

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