えっ! ” 体の歪み ”と「自律神経失調症」や「うつ」は関係あるの!?
「コロナ新生活」、今、巷ではそう呼ばれる社会に成りつつあります。
ここ4カ月の間で世の中はまったく変わってしまいました。
私も皆さまと同様自粛生活を送り、通常再開後は感染対策を徹底し、気の抜けない毎日を過ごしています。
しかし、その期間が段々と長くなっていくと、人はその行動自体に「ストレス」を感じ、イライラして来たりはたまた疲弊してやる気を消失してしてしまったりと自分ではどうにもコントロール出来ない状態に陥ってしまいます。気分の抑揚という程度でしたら、しっかり食べて、しっかり寝れば回復するのですが、今回の様に気分転換がなかなかしにくい状況下では、精神的ストレスが日々蓄積して行って、気が付いたら前の自分と違っていたなんて成りかねません。それが「自律神経失調症」や「うつ病」という病気なのです。
今回はストレスが体に及ぼす影響とそれを改善すべき” 整体 ”についてご説明して行こうと思います。
この記事の著者/大倉山均整院 院長 中村弘徳
私もこの4カ月間は、今までと違う生活スタイルの中でとても” ストレス ”を感じ、肉体的にも精神的にも疲弊した期間でした。
そんな中、体に注視してみれば、様々な変化や発見がみられました。
私自身、過去に「自律神経失調症」や「うつ病」を経験したこともあり、その時の体験を踏まえ、ストレスにおける体の変化を、体を壊さない為の” セーフガード(安全弁)”という風に肯定的に捉え、ストレスを受けると体がどんな風に変わり、どんな風に対処しようとするのか、この4カ月の間、体をじっくり注視し観察することで、改めて分かったこと、より認識を強く出来たことがありました。
今回は「自律神経失調症」、「うつ病」を中心にその辺りの体との関わりをご説明していきたいと思います。
目次
” 体の歪み ”と「自律神経失調症」や「うつ」の関係
皆さん、自粛期間中、気持ちが萎えたことはありませんでしたか?
やはり、ずっと抑制された生活を送っていると、身体にもその影響は表れてきます。
特に「精神と体」には密接な関係があります。
それでは、まず精神面での状態をご説明しましょう!
人には『感情』という” エネルギー ”があります。
そのエネルギーは体の中で常に生みだされます。
そしてその生みだされたエネルギーは、使うか溜め込むか、二つの状態に置かれます。
感情エネルギーを使われる場合は筋肉がよく動かされ消費されます。
反対に使われない場合は” 感情エネルギー ”は消費されず、筋肉も動かず硬く緊張してしまいます。
そして、” 感情エネルギー ”使われない状態になってしまった人が「自律神経失調症」や「うつ病」になりやすいのです。
では、「自律神経失調症」、「うつ病」について説明します。
「自律神経失調症」と「うつ」について
「自律神経失調症」
自律神経は2つの神経系に分けられます。
交感神経・・・脳と体を活発に働かす神経
副交感神経・・・脳と体を休ませ回復させる神経
一日の中で交感神経と副交感神経は交互に働きます
この自律神経が乱れ不規則的に働くようになり、体にも様々な症状が表れたものが自律神経失調症と言われます。
「うつ病」
この自律神経失調症の症状が悪化し、精神的なダメージを受けるとうつ病となります。
「うつになる体」の3つの特徴
筋肉の緊張
① 感情を抑えることによる緊張 ・・・怒りや不満を抱えることで筋肉が緊張
② 自律神経的な緊張・・・ストレスを感じた自律神経が筋肉を緊張させる
頭蓋骨の歪み
うつの症状として「やる気が起きない」「記憶力・判断力・思考力の低下」というものがあります。この原因の一つとして頭蓋骨が歪んでいる為にスムーズに動かずに脳の機能が低下していることがあるのです。この頭蓋骨の動きはポンプの様な働きで、脳脊髄液という液体を循環させています。
脳脊髄液とは頭蓋骨と脳との間にある液体であり、この液体が循環しないと脳の機能が低下し、これが続くことでもうつになりやすくなるのです。
背骨・骨盤の歪み
頭蓋骨は背骨の上に乗っていて、背骨は骨盤の上に乗っている骨です。
そのため骨盤や背骨が歪むと、それに対応するように頭蓋骨まで歪むようになります。
筋肉が緊張すると骨が歪み、背骨や骨盤だけでなく頭蓋骨まで歪みます。また、骨が歪んでいると、それに合わせて筋肉が縮もうとして緊張してしまうのです。つまり、”うつ”になる体の特徴は連動し合っているのです。
【対処法】
(自己対処法)
・ 感情の発散 - 先述した様に、感情を溜め込むことが筋肉を硬くし血流や内臓の働きを悪くする為、感情を発散することが必要です。人に話したり、大きな声を出したり、人ぞれぞれ発散方法は違うと思うので、各自にあった発散方法を探し出し、努めて感情を溜め込まない様にしましょう!
・ 上気の解消 - 上気とは、特に頭や顔など体の上の方に気(エネルギー)が上がったままになり、下半身に下がって来ないことをいいます。分かりやすくいうと、血液やリンパ液、脳脊髄液などの流れが悪くなり、体の上の方(特に顔や頭)に溜まっている状態です。これには色んな対処法がありますが、呼吸法やイメージトレーニング等があります。これらはまた改めて別の時にお教えしたいと思います
(均整対処法)
・ 上気の解消 - 自己対処でも述べましたが、筋肉が硬化し関節の可動域も狭くなっているので、筋肉を緩め関節部位を拡げこわばりを取り除き、無駄な力が残らない様にします
・ 姿勢の改善 - 重心が上がり上半身に気が滞っている様な姿勢が上気の停滞を促していることもあり、姿勢を改善し重心を下げ、左右上下共にバランスの良い状態にし、内臓の働きを促し循環器の流れを良くする調整をします
・ 頸椎、頭蓋骨の調整 - 頸椎の歪みが脳への血流を阻害していることや頭蓋骨の歪みが脳作用の偏りを生んでいる場合もあるので、それぞれの歪みの解消に努めます
上記の対処法を行うことで、「自律神経失調症」、「うつ病」への改善にアプローチしていく方法です。
『体は正直もの』です!
私の先生は ” 人 ”は信用ならないけど、人の” 体 ”は信用できる とよく言ってました。
それは、「人は言葉を巧みに使って嘘を言ったりできますが、体は繕うことが出来ないそのままを表す」という所からです。だからこそ、「体が良い状態である」ということは、人が生きていくことにおいて非常に大事なことであり、また基本的なことでもあるのです!
「自律神経失調症」や「うつ病」などで悩んでいる方、是非一度、当院へお訊ね下さい。