2023/11/21

カテゴリー: ブログ, 姿勢

『歪み(ゆがみ)』というのは、悪いことなのでしょうか?

一般的に体が歪んでいると、皆、異口同音に「姿勢が悪いからちゃんとした方が良い」と言ってきます。本人もそれを気にしてか、「姿勢を気をつけないと」と言って背骨を真っ直ぐにすることに気をつけます。

しかし、どうして姿勢が悪くなってしまったのでしょうか?
本当に姿勢が悪いのはイケナイことなのでしょうか!?

そこの所を今一度、検証しながらお話していきたいと思います。

 人は年齢と共に体が硬くなってきます。年をとるにしたがって、体全体がだんだんとこわばり、しまいには体がうまく動かせない状態になってスムーズな動作が出来なくなってしまうのです。

体が硬くなる原因は年齢だけではありません。その人の日常生活、健康状態にも大きく関係しています。また、多くの薬を服用している人も硬くなってしまいます。特にぜんそくや呼吸器系の薬、ステロイド剤を服用している人は、体が硬くなる傾向があります。
それは、筋肉や腱・靭帯の硬直だけでなく、骨密度の関係性もあると言われます。

では、「体がゆるんでいる」ということはどういう事でしょう。
子供は寝そべってリラックスしていても「さぁ、遊ぶぞ!」となると、さっと起き出して直ぐに動き回ります。
つまり行動にメリハリ(緩急)がるのです。
眠る時はぐっすりと寝て、起きたら途端に誰よりも元気に動ける。この様に、休養(弛緩)と行動(緊張)の切り替えが上手く出来るからだ、それが「体がゆるんでいる」という状態なのです。

そして、体の緊張・弛緩の切り替えが上手く出来なくなった時に「体が歪む」状態になります。
勿論、人間の体には悪い所を治す働き(自然治癒力)が備わっていますので、ただ硬直していくのを見過ごすことはありえません。
普通の人ならば体全体が硬直してしまう前に、無意識に体のどこかに支えをつくって体全体が硬くなってしまうのを防いでいるのです。こういった歪みは、それほど心配することはありません。しかし、その歪み(支えている部分)が極端に成り、または長期に及ぶと体の他の部分に波及し始めます。こうなるとなかなか厄介になります。

ここで皆さんに質問です。
ある小学校で机の上でモノを書く時に体をひどくねじっている生徒がいました。
そこで、ある時、先生が「君は姿勢が悪いから、まっすぐ前を向いて勉強しないさい」と言いました。
しかし、その生徒が姿勢を直して勉強する様にしたら、その子の成績はガクッと下がってしまいました。
どうしてでしょう?

実は、その子はねじった姿勢だからこそ字が書けたし、モノが覚えられていたのです。
何も先生に反発する為に体をねじっていたわけではないのです。
体をねじって字を書く人は、背骨に弾力が無い為に前屈してしまうのです。
そのままでは正面が向けないので、ねじりをを入れるて正面を向こうとしていたのです。

そもそも、歪んでいる本人は、自然に自分が最も都合の良い状態に調整しているのですから、人に言われるまで自分が歪んでいると思ってません。ところが、誰かに歪みを指摘されると、本人は「あぁ、歪みは体に悪いから直さなければ」と思い込んで必死に歪みを直そうとします。しかし、それによって集中力が無くなってしまったり、体のバランスを崩して病気にかかってしまうことになってしまうのです。

歪みというのは、体の要求に沿って発生するのです。
腰が痛ければ、なるべく痛くない様に歪み、胃の調子が悪ければ、それをカバーする様に歪みます。
だから、その人にとっては、歪んだ姿勢がその時の一番ラクな姿勢なのです。

では、直すべき歪みには、具体的にどのようなものがあるのでしょう。
誰かに「体が歪んでいる」と言われても、その部分が緩んでいて動きがあればまったく問題はありません。人それぞれ体質や体の使い方の癖、生活習慣などによって、負担の掛かりやすい箇所が必ずあり、その箇所が少々歪んで支えに成っているのは、心配ないどころか、体の正常な働きとさえいえます。問題になるのは、その支えの箇所が動きを失って硬直した時です。そうなると全身に影響が及びはじめます。そして、硬直して動きを失った箇所というのは、日常休養ではなかなか緩まなくなるのです。

その為、我々の ” 均整術 ” では、まずは硬直した箇所をみつけて、その変位し硬直した所を緩め改善させます。
そして、そこから派生する歪みをたどり無理なく元の状態に戻します。
さらにその形で(内臓を含めて)体全体の緊張・弛緩の状態を触診チェックし、問題があれば改善調整をします。
そして最後に、その形をキープ出来るように固定します。

これが一連の流れとなります。
だから体に無理のない状態で改善できるのです!

この記事の著者/大倉山均整院 院長 中村弘徳

大倉山均整院の中村弘徳

実は私自身、歪みが酷い状態でした。

私が椅子に腰掛けて暫くいると、段々お尻(特に左側)が滑っていって、最終的には腰がたわみ、背中が丸くなり、上体が右に捻じれた状態になってました。
その時は、それが一番座り心地の良い状態だったと思います。
しかし、それは腰から背中、首の左側にかけて、かなり緊張を強いる状態でしたので、最終的にはその部分の張りと痛みを感じ、それが癖となってどうにもならない状態になりました。

しかし、私の体のフォームがその形となったのは、それなりの理由があったからでした。
私はその理由が分かってからは、体を無理に直すのではなく、その形に成ってしまう原因を考えて、歪みを補正していきました。
すると、体の歪み(癖)は勿論のこと、その原因も改善していったのです。

今回は、歪みを直すという事だけでは無く、どうしてその様な歪みがうまれるのか、またどうすればその様な歪み(癖)を無理なく改善させることが出来るのかをお教えしたいと思います。 是非、ご一読を!

肩こり・腰痛の悩み解消 大倉山均整院のHPはこちら

ウチの施術所では、「先生、皆から体が歪んでいると言われるので矯正してもらえますか?」と来院されることがあります。

確かに体が歪んでいると、肩が凝ったり腰が痛くなったりして、日常生活で支障が出ます。
そこで当人に「何か支障はありますか?」と訊くと「特に無いけど、周りの人達が言うので…」と言われました。
その方はゴルフをされる方で、よく頻繁にゴルフをしに行かれました。
そこで「では、最近、体の動きが悪くてゴルフの調子も悪いのですか?」と訊ねると、そうでは無いらしく寧ろ調子が良いと仰ったのです。

その方の体を診てみると、確かに体がやや左に傾いていましたが、その周りの筋肉に特に緊張は見られませんでした。
その後、施術をし、その方は帰って行かれ、数日後、またお見えになりました。

するとその方は「先生、お腹の調子が凄く良くなったよ! お通じが定期的にある様になってとても軽くなった!」とおっしゃいました。
しかし、「只、ゴルフのスコアーは最近悪くなってしまったんだよ…。何か感覚が分からなくなってしまってね💦」とおっしゃりました。

内臓の調子は良くなったのに、ゴルフに対しては良くなかった。。
これがどういう意味を言っているのか、これから解説していきたいと思います。

初回割引キャンペーン