四十~五十代に多発することから、この様に呼ばれていますが、正式な病名は ”肩関節周囲炎” です。
<西洋医学での見方>
「肩が痛くなって動きが悪くなるのもで、肩関節を構成する骨、関節包、腱などの退行性変化」で、老化現象によるものと考えられています。
関節には、筋肉が骨とくっつく所に ”腱” と呼ばれる組織があります。この腱は関節を動かす時に重要な働きをします。丈夫に出来ているのですが、血管が通っていないので、一度傷つくと容易に治りま せん。つまり、腱の老化で、過労、動脈硬化、肩の冷えなどで誘発されると考えられています。
(症状) ・腕が上がらない
・腕が後ろに回らない
・腕が反対側の肩に行かない
・寝ていても痛みが出て、目が覚める
<均整法での見方>
本来の四十肩、五十肩は、症状は進行しません。
寝ている時に痛みが疼いたり、また、痛みが日に日に増していくのは、本来の四十肩や五十肩ではありません。
均整法では体全体の左右のバランスが崩れたことが原因で起こると考えています。
骨盤の低下が体の歪みの始まりで、その影響で肩甲骨や後頭骨が低下、硬直することは再三述べてきました。骨盤はまた、片側だけが低下したり、硬直すること もあり、その結果、体全体の左右のバランスが崩れてしまうのです。四十肩、五十肩は肩に激痛が走りますが、これは体が自然に左右にバランスをとろうとして いる為に起こります。
(解決法)
骨盤、肩甲骨、後頭骨の硬直を改善させ、左右のバランスを整え、弾力をもたせるように可動域を広げてあげるようにします。自分で行うには、痛みから遠い(骨盤回り)からからストレッチをして緩めていきます。