東洋医学は 「出す医学」といわれています。
気功やヨガの呼吸法でも吸気(吸う息)より呼気(吐く息)を重視し、食事法などでも栄養を取ることより老廃物を排泄を促す食べ物を考えます。
東洋医学では、体にとって不要な物・毒となる物を如何に排出出来るようにするかを考えた「からだづくり」を目指します!
東洋医学では、”邪” という概念があります。
”邪” というのは、病を引き起こす原因となる物と考えられ、そのものが体の中に入って来ると、体に多大な悪影響を与えます。
ですから、その様なものが体の中に入ると、口から吐いたり、お腹を下したり、発汗したり、あるいは湿疹や咳、鼻水として様々な方法で体の中の ”邪” を排出しようとします。しかし、現代の医療ではそういった体の自然現象を ”薬” というまたも ”邪” によってコントロールさせようとしてしまいます。
”出ない” ことで多くの人達が悩んでいるのが、”便秘”でしょう。
お腹は張っていて腰も痛くなるし、吹き出物や肌荒れにも見舞われます。そして大半の方はお通じの良くなるといわれる ”便秘薬” に頼っていることでしょう。しかし、”便秘薬”というのはからだに作用させて滞留物を出させているのであって、からだ自体が排出しやすい状態に変化したわけではありません。ましてやその薬を飲まなくなってみればまた元の ”便秘状態” に戻ってしまいます。その継続を望むのなら、やはりしっかりとした「排泄しやすい体」を作らなければなりません。
”からだを整える” こと、それは「出しやすい体をつくる」ということなのです!これから本格的な ”実りの秋” を迎えます。今のうちに「出しやすい体」になっていれば、楽しく ”食欲の秋” を過ごすことが出来るでしょう!^^
☆便秘解消の為のワンポイントレッスン☆
1)人差し指を良く刺激します。「ひねる、まわす、もむ」など、やりやすいようにします。そして、人差し指と親指の股のあいだにある「合谷」というツボをよく押し揉んで下さい(*特に右手が効果的です)!
2)仰向けになって左足を肩幅より少し広めに開き、息を吐きながら左足を十センチほど上げて踵を突き出し、息を吐き切ると同時にストンと落とします。
これらはいずれも大腸の働きを改善します。
また、「物いわざるは腹ふくるる思い」といい、思っていることを言えなかったり、人に無理に合わせようとする人は便秘になりやすいようです。そういう方は、是非、腹式呼吸法をやってみて下さい。息を吸いながら下腹部を膨らませ、吐きながら引っ込めます。
就寝前などに十回でもやってみると良いでしょう!