<腰椎 5 番のズレの影響と治し方>
腰椎5番はくさび状になっているので、まず左右にズレることは殆どなく、下へズレるか陥没したりします。
腰椎の一番下が5番で、仙椎1番と接しています。腰椎と仙椎の間は” 腰仙関節 ”と言いますが、腰椎5番が沈むということは仙椎1番との間隔が狭くなり、椎間板が押し出されやすい状態になります。これは「ヘルニア」と呼ばれるものですが、腰のヘルニアと言えば、大概「腰仙関節」のヘルニアを示す場合が多いです。
均整術では、「腰椎5番は頸椎1番と相関関係にあり、脳神経の異常にもつながる」と言われます。
また、くさび状の腰椎が陥没するだけで「血管や神経が圧迫され、脚の後ろ側や外側にシビレ」が表れたりします。
また、腰椎4番、5番に捻じれが起これば、「足の内側がシビレ」ます。だから、腰椎5番、や” 腰仙関節 ”を整えておくことはとても重要となります!
(調整法)
1.「バンザイ尻叩き」・・・
⓵ うつぶせになり、両脚を揃え、両腕を頭の先まで伸ばしバンザイした姿勢をとります。
⓶ 膝を曲げ、左右の足首のアキレス腱を触ってみます。また、かかとを尻につけてみます。そして、アキレス腱が太かったり、痛かった側、かかとがお尻に付かなかった側があれば、そちら側の脚に次のような動作を行います。
⓷ 胸いっぱいに深く息を吸い込んで呼吸を止め、②で確かめた患側の脚の膝を曲げ、そのかかとでお尻を軽く叩く動作をします。
⓸ 尻を一回叩いたら息を吐いて脚を伸ばし、ゆっくりと三回深呼吸します。これを繰り返し三回行います。
※この一連の尻叩きは呼吸に合わせて行う事が大事です!
2.「仰向け脚開き」・・・
⓵ まず、左右の足首を太さを較べます。
⓶ 仰向けの姿勢でからだを伸ばし、手のひらを上に向けて、両腕をからだの左右に伸ばします。
⓷ そして足の太い側の脚を横に広げて、限界まで開いたら少し戻します。その状態で深い呼吸をしながら15分間程静止しておきます。
<別法>
蒸しタオルを用意し、うつぶせに寝た腰の上(腰仙関節上)にそのタオルを載せます。そして蒸しタオルが冷めてしまったら交換し、2~3回繰り返します。
↑の調整法を行えば、腰椎5番、腰仙関節の大概の変位は復位できます。「坐骨神経痛」や「脚の痺れや痛み」を抱えている方はぜひ試してみて下さい!^^