最後は” 感情 ”の「放出」または「浄化」であります。
鬱(うつ)になる方は自分の感情を押し殺し、自分を抑え過ぎて体の中に感情のエネルギーをため込んでしまうことが多い様です。本人はそれが鬱の原因の一つとなっているのにも気がつかず、色んな方法で鬱状態を解消しようと奔走します。
しかし、どんなに良い薬や、どんなに良い運動をしたとしても自分の気持ちのコントロールが出来なければ、自律神経の乱れは解消できません!
そこでここでは、ごく一部ですが、感情の放出の仕方、浄化の仕方の判例お教えしたいと思います!
(感情の放出)
精神科医のフリッツ・パールズが提唱した、ゲシュタルト療法ではは、2つの椅子を使って行います。
1)2つの椅子を向かい合わせに置き、片方に自分が座り、もう一方の椅子には対象者が座っているとイメージします。
2)そしてあなたがストレスを感じていることや相手に対して思っていることの全てを吐き出します。
3)日頃、抑えていた思いを正直に口に出し、只言うだけではなく、声の大きさ、抑揚、トーン、速さなども感情の赴くまま、身振り手振りも抑制せず、心の奥底に押し込めていた全ての感情を吐き出してしまいましょう!
そうすると、言葉を吐き出したことで、言葉に込められた” 感情エネルギー ”があなたの体の外に出て行くので、吐き出した後、体の緊張が解き放たれ、体が軽くなったことが感じられると思います。
(感情の浄化)
全ての感情の放出が出来るのなら、それで全て解消となるのですが、人の感情というのは、なかなかそう上手くは行きません。
東洋医学的には、感情の浄化や消化をしている場所は、” 内臓 ”が深く関係していると思われています。
東洋医学の五行説では、怒り(肝臓)・喜び(心臓)・憂い(胃)・悲しみ(肺)・恐れ(腎臓)と関係があると言われています。
そして、筋肉は感情を抑え込む場所ですが静脈の血流を助ける働きもしています。更に脳脊髄液の循環も、感情から起こる症状に助けられて促ながされているとも言われています。
要するに、体全体で体液の循環が感情の浄化や消化に必要だということです。
それはつまり、筋肉の緊張や頭蓋骨の歪みや背骨・骨盤の歪みがあると、「感情の浄化や消化」に必要な体液循環が妨げられてしまうのです。
鬱(うつ)の方が、マッサージや整体で体だけでなく、気持ちも楽になると言われる場合がありますが、それは話を聞いてもらって感情の解放が行えたということもありますし、人に触れてもらい安心を得たということもあるでしょう。そして、体を緩めることによって体全体の循環が良くなり、それぞれの内臓の機能が活発に働くようになったことで、「感情エネルギー」の浄化や消化がスムーズに行われたということにもなるのです。
「感情を放出して、体を動かして緩める」、鬱(うつ)となった方は、まず初めにこれを行ってみることを推奨いたします!