2017/09/04

カテゴリー: ブログ

先日、facebookの方で五臓の”肝”について少しお話しましたが、

ここで今一度、詳しくご説明したいと思います。

”肝”というと皆さん何を連想しますか?

肝臓、レバー、フォアグラ、しじみ、脂肪肝、お酒etc…。

そうですね。「肝=肝臓」と連想しますよね。

あながち間違いではないですが、東洋医学の”臓腑”は西洋医学で考える様な解剖学的に

実証さにれた臓器自体をいうのではなく、むしろ体内の臓腑が体外に表現する種々の

現象(生理、病理現象)をさします。つまり「肝=肝臓」とみるのではなく、血を貯蔵し

からだの血量を調整する働きをしたり、筋を育て逞しいからだを作り、爪には栄養状態が

表れ、酸味が入りやすく酸味は肝の衰弱を助けるといった抽象的な現象物として認識しま

す。その他にも”肝”が(虚)弱くなると、慢性的なかすみ目やめまい、両目の乾燥やとり

目(夜盲症)になったりし、”肝”が(実)強くなり過ぎると精神的に”怒り”の感情が高ぶ

り怒りっぽくなり、酷くなると吐血を引き起こしたりすることもあります。

そしてその”肝”は東洋医学の五臓に属し、他の臓と相互に連結し、制約し合いながら、か

らだの平衡を維持し、また運搬の機能を持つ六腑とは一つに合いして総合的な働きを完成

させています。しかもこの種の関係は臓腑間だけではなく、各臓腑と身体各組織、各器

官、さらには感情活動などの間にも存在し、またその生理や病理は自然環境や生活環境と

も密接に関係し合い、その影響を受けて活動し変化しています。

”肝”には色んな役割があるのですよね。^^

(P.S.) 他の臓腑についてはまた別の機会に説明したいと思います。

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