2017/09/04

カテゴリー: ブログ

”土用の丑の日”が近づいていますが、その日皆さんは鰻を食べますか?
東洋医学の五行でみると今は”土用”の季節。
五臓では”脾”、六腑では”胃”と関係があります。

ここで”五臓”と”六腑”についてちょっと解説しましょう。
”臓”と”腑”は共に内臓ですが、六腑は飲食物を運搬し、その運行中に消化吸収、清濁の選別をする臓器であり、五臓は六腑の働きで出来た栄養物質(精)を貯蔵する臓器であります。

そして五臓は四季の変化に適応し、今の長夏(土気)の季節では”脾”の臓に影響を与えます。”脾”と”胃”は表裏の関係であり、だから脾の異常は胃の働きを阻害します。
ここで”胃”と”脾”の役割について説明します。”胃”は飲食物の消化をつかさどり、”脾”はその消化された飲食物から精気(エネルギー)を抽出しそれを輸送します。つまり両者は、相互に依存しながら共同してそれぞれの機能を完成させています。この密接な関係から、”胃”の病変が”脾”に影響すると食物の精気が全身にゆきわたらなくなり、肌肉の栄養は欠乏し、全身が痩せて、四肢に力が無くなります。更には腹部膨満、腹鳴、下痢、消化不良、食欲不振などの症状が表れます。そして”脾”は血液の統括調整も行っているので、”脾”に異常が生じると、血便や女性では慢性的な月経過多や子宮出血などが起こります。

因みに「脾は口を開孔する」とされ、脾の健康状態は口唇に現れます。すなわち体隅々まで栄養が行き渡っている健康な体では口唇がいきいきとして美しく光沢に富んでいて、脾に異常がある場合は口唇は青白くなり艶も失っています。

恐い事ばかり言いましたが、要するにこの時期には消化が良く栄養化の高いものを摂取したほうが良いということになるのです。ですからこの時期に鰻を食べるということは”胃”と”脾”を活発にして、体も元気になるということなのです。

初回割引キャンペーン