皆さん「腰痛 」というと、” 腰が痛む ”といった同じ様な訴えと同じ様な症状を思い浮かるでしょう。しかし実は「腰痛」には様々な原因と様々な症状が見受けられます。そこで今回は原因となっている状態をお教えし、それに対する「腰痛対策」をお教えしたいと思います。
さて、人間の基本動作は、「前後に、かがむ・反る/左右に、曲げる/左右にねじる」と6種類に分けられます。
そして、これらが組み合わされて、複雑な動きが出来る仕組みになっています。その上で” 腰の痛い ”人は基本的動作のどれか、あるいは全部が、出来にくい状態になっているのです。
だからその出来にくくなっている部位によって腰痛の” 原因 ”や” 対策”も異なります。
腰が痛いのは、腰椎1番~5番、または腰椎と仙椎を結ぶ ” 腰仙関節 ” の異常が原因となっています。
さらに、各々の腰椎は内臓とも密接な関係があります。
ですから、ただその椎骨がズレて痛みが生じているとみるだけでなく、内臓の状態との関連を疑う必要もあります。
<内臓の異常を点検する>
「内臓の異常をどうやって調べるのさ!」と皆さん、怪訝な表情になったでしょうが、均整では、内臓の状態なら簡単に調べる方法があります。
それは、” へそ ” まわりで調べます。
おへそまわりには、内臓の状態が分かる点検ポイントが集まっています。ツボの様なものと思って下さい。その部分を指先で軽く押し、硬くて痛みを覚える様なら異常があります。
それでは、その調べ方をお教えします!
(へその右側)・・・呼吸器系。くしゃみや咳でも腰が痛み、痛くて深い呼吸が出来ないといった人は要注意。腰椎1番、5番と関係。
(へその左側)・・・肝臓。右肩が前下がりになっている人は肝臓に重い負担をかけている場合が多く、腰痛はもとより、肩が動かないという悩みを訴える人もいる。肝臓の働きが悪くなると右足の親指がかたくなり、地面を擦る様な歩き方になる。腰椎2番と関係。
(へその下)・・・泌尿器系。硬くて痛ければ、へそから指3本分離れた左右にある、「天枢」というツボを押してみる。腎臓は左右にあり、「天枢」の硬い側が悪くなっている。悪い方の足はうっ血のために重く、小指がこり固まった様で、つまんで回そうとしても動きにくい。腰椎3番と関係
(へその上)・・・心臓・循環器系。からだの歪みは心臓や血管を圧迫し、正常な循環機能を妨げている。聴診器をあてても、心音が弱かったり聞こえなかったりする。腰椎1番や5番、仙腸関節などと関係。
(へそ自体)・・・消化器系。胃や腸、大小便などの消化排せつ機能、女性の”生理”などの状態が表れる。ここが硬いと湿疹や吹き出物が出たりする。腰椎4番と関係。
皆さん、腰痛が「内臓」と関係していることにビックリしたでしょう!必ずしも内臓が原因という訳ではなく、その場合もあるということです。
そこで次回は、これらを含めて、それぞれの「腰椎」の 変位 からくる ” 症状 ” と ” 対処法 ” をお教えしたいと思います!