2017/09/04

カテゴリー: ブログ

頭骨と骨盤。

部位も遠いし、形も違うし、一見何の関係も無いように見えます。

しかし、実はこの二つは大いに関係があり、まさにシーソー関係の間柄なのです。

どういうことかと申しますと、正常な体では吸気の時に頭骨が拡がって骨盤が

収縮し、呼気の時は頭骨が収縮して骨盤が拡がるという現象が起こるのです。

ここで「頭蓋骨が動く??」。

大抵の人は「何じゃそれ?」と思うことでしょう。「だって頭蓋骨って硬いし、丸

くて一つで出来てるのに。。」と普通は考えますしね。

しかし頭蓋骨は実は28個の骨から構成されていて下顎を除く骨はすべて縫合によっ

て繋がっているのです。殆ど動かない位に密着しているのですが、元々バラバラの

骨だから微妙に動いたりするのです。これが大いに影響を与えます。

骨盤はというと、これはご存知のとおり、仙骨と寛骨(腸骨・恥骨・坐骨)と尾骨

で構成されていますので、関節部は当然動きます。

そしてこれらが呼吸と連動して通常は相反する動きをするのです。

これは呼吸している時の体の動きをよく観察するととてもよく分かります。

頭骨の動きを感じてみましょう!

息を吸うと横隔膜が上がって肋骨が膨らみます。すると首が鎖骨の間に沈み頭の緊

張が一瞬緩んだ様に感じられます。この時、頭蓋骨が拡大しているんです。逆に息

を吐いた時は横隔膜が下がり、それと同時に肋骨の膨らみが萎み、肩が下がりま

す。そして更に息を吐いていくと首が浮き上がり頭骨が締まってくるのが分かりま

す。

今度は骨盤です。(骨盤に手を当てると分かりやすいでしょう!)

息を吸います。すると背筋が伸ばされ下腹部が引き上げられ、骨盤が締まった感触

が感じられるでしょう。そして今度は息を吐くとお腹が凹み、上体が下がり骨盤に

押し付けるように感じられ、骨盤も拡がった感じがするでしょう。

これらは呼吸時の体をよく観察してみると誰でも分かります。

しかし一つ申し上げて置きますが、これはあくまでも”正常な体の場合です!!”

体の傾きや歪み、内臓の緊張や筋肉の過緊張によるこわばりetc…がある場合は

こういう風にはいきません。いや寧ろこういう風に綺麗にちゃんと連動して動く

体を持った人の方が少ないかもしれません。

ある意味、実はそれだけ健康体でない人が多いということが言えるのです!

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